「柔道整復師」という仕事をご存じでしょうか?多くの人は、職業の名前であるかどうかすらわからないと思います。しかし、柔道整復師は、医師や看護師と同様に立派な国家資格の1つとなっています。柔道整復師は、主に脱臼や打撲・捻挫等のけがに対し、整復法、固定法、後療法の3手技を使い分け、整復・固定を行うスペシャリストです。
「柔道」という言葉が入っているため、武道との関係があるかと思われる方もおられると思いますが、一説には戦国時代の武術である活法が発展して、型どられたとも言われています。また、仕事の内容から、よく「整体師」とは何が違うのかとも聞かれます。大きな違いは、柔道整復師は国家資格であり、整体師は民間資格であるという点です。そのため、似通った処置を行っていますが、実際に施術できる範囲は、柔道整復師の方が圧倒的に広いと言えます。それに加え、治療行為として認められるため、健康保険が適用されるといった点も大きな違いと言えます。このように「柔道整復師」は、隠れた優良国家資格と言えるのです。