行政書士とは、有名なマンガ・ドラマで世間一般に知れ渡った職業です。行政書士は、その名の通り、「行政」に関する専門家ですが、この「行政」という概念は、学問上も極めて広く設定されており、憲法学では、「行政とは、三権のうち、立法と司法を除いたすべてである」などという極めて広範な定義がされています。
実際、行政書士として活動をされている先生方は、それぞれの専門分野をお持ちになられている場合が多いです。たとえば、帰化申請(外国籍の方が日本国籍を取得する手続)を専門に取り扱ったり、許認可業務(飲食店の許可や、風俗営業などの許可を取るために役所と交渉する手続)を専門にされる先生方もおられます。
このように、行政書士というのは、取り扱うことができる範囲が広い分、ある程度は他の行政書士と差別化をしないと、なかなか生き残ることが難しい職業でもあります。しかしながら、競争は厳しいものの、いったん特定の専門分野で軌道に乗ってしまえば、年収1000万円以上を得ることのできる、夢のある職業だと言えるでしょう。